2022/10/04 (更新日:2022/10/04)
外反母趾について
外反母趾とは足趾の変形のことで、親指の付け根が第ニ指のほうにくの字に曲がるものをいいます。
母趾の関節は通常、外側の第二趾のほうに沿って曲がっていますが、この角度が20度以上のものを外反母趾とすることが一般的です。
母趾の付け根の関節は足の内側に大きく突き出し、靴との摩擦で強い痛みが生じるため、歩行障害の原因になります。
中年以降の女性に多く発症しますが、最近ではハイヒールが原因の外反母趾が20~30歳代の女性に多く見られます。
原因
遺伝的要因
遺伝的要因による外反母趾は若年者にも多くみられます。
扁平足や開張足では足のアーチ構造が崩れ、立位になると足の前の部分が全体的に扇状に広げられます。
また、母趾が第二趾より長いと、靴の締め付けによって母趾が外側に屈曲した足型となり、外反母趾の誘因となります。
非遺伝的要因
ハイヒールや足先の細い靴を履くことで足先に過剰な力が加わって、外反母趾を引き起こすとされています。さらに加齢による筋力の低下などによって足のアーチ構造が崩れることも原因になります。
関節リウマチの代表的な症状の1つである関節の変形は母趾にも起こりやすく、重度で治療が難しい外反母趾の原因となります。
症状
靴との摩擦による突出部分への炎症・潰瘍の形成
突出部の皮下に浸出液の出現、腫れや発赤
無意識での不必要な歩行や動作の回避行動、それによる扁平足・開張足の悪化
歩行時に母趾での蹴り返しが行えなくなる、代償的に第二趾に過剰な負担がかかり、足の裏の第二趾の付け根付近にタコができる
体重バランスの悪化による歩行障害
一般的な治療
消炎鎮痛剤や湿布
装具や足のアーチ構造を守るための足底板の装着
履く靴を変更する・インソールなどの生活指導
当院では変形による疼痛を改善させる治療ができます。
検査の元、筋・骨格・神経あらゆる観点から早期回復を目指し施術を行います。
お困りの際はいつでもご連絡下さい。